ブランド「シャネル」経営

ココ・シャネルとラガー・フェルドという二人のデザイナーに支えられた、ブランド「シャネル」であるが、その経営を支えた裏方にヴェルタイマー一族の名をあげなくてはならないだろう。彼らが、ブランド「シャネル」大きく関わりを持つのは、シャネル商品の中でも、シャネルの顔とまで称賛されるヒット商品、香水「No. 5」の事業を展開させた時期である。

伝説的な香水「No. 5 」をビジネスとして展開する為に、ココ・シャネルが必要としていたのが、資本のバックアップであり、またその商品の生産、流通における大きな支援であった。その後ろ楯となったのが、フランスを代表する香水や化粧品企業を手掛けるヴェルタイマー一族とのコネクションであった。彼らは、十分な資本力を用いて、生産や流通におけるあらゆるノウハウを手中に納めていた。シャネルは、彼らの後ろ楯を土台に、香水「No. 5 」の事業の展開を成功させていく。そして、伝説の香水「No. 5 」が築きあげた大きな資本と財力が、ブランド「シャネル」の土台となって、ココ・シャネルの成功を支えることとなる。

後に、この「No. 5 」の偉業が、ココ・シャネルとヴェルタイマー一族との間に溝を生み、その経営権を巡り訴訟にまで発展させるのであるが、時を経て和解される。シャネルが勝利を納める形で、終止符を打つこととなったが、シャネル亡き後は、ヴェルタイマー一族がシャネルの経営権を握ることとなる。

デザイナー、ラガー・フェルドが、現在のブランド「シャネル」を支える上でも、ヴェルタイマー一族の支援と経営力は不可欠だ。ブランド「シャネル」は、経営の賢者と天才的なデザイナーの豊かな才能によって繁栄を遂げているのだ。